福田英治のひとり言

2020/06/15

コロナ禍の中、新入試制度に備えての模擬試験も始まりました。新入試制度を正しく理解しその対策をしっかり練らなければなりません。

〇共通テスト

今回の共通テストでは、数学・国語での記述問題の出題、英語での外部検定試験の必修化は見送られました。しかし、共通テスト導入における趣旨である「思考力・判断力・表現力」を問うことや、英語の4技能(読む、聞く、話す、書く)を適切に評価するという方針には変更がありません。そして目標平均得点率が、センター試験では6割だったのに対し、共通テストでは5割とされています。センター試験で問われていた「知識・技能」に加え、資料の読み取りなど、その知識をどう活用するかという「思考力・判断力・表現力」も問われることになります。単純に難化するだけではなく、センター試験と比べ満点が取りにくくなることも予想されています。また、共通テストはセンター試験と同じく、英語、数学、国語が高1・高2の学習範囲であるのに対し、理科、社会は高3の範囲まで入ります。

〇公立高校の対応

現段階で佐世保市内の公立高校では、模試の過去問が日々課題に出され、授業の内容は全く変わっていません。昨年までの模試は共通テストに対応していないのですが。間に合うのでしょうか?思考力・判断力・表現力の養成はどのようにするのでしょうか?今年は初年度だから誰もわからないと思っていらっしゃる先生が多いような気がします。もっとひどい先生は上記の共通テストの概要もつかめていません。忙しいのでしょうね。上手な授業をすることにエネルギーを注いでいらっしゃるのかもしれません。だから、生徒たちも受験情報に関して的外れのことを言います。私は上手な授業ができませんので、情報収集や意見交換や予想される問題分析に毎日4~5時間は使っています。

〇全国では…

ところが、そのような先生方は勘違いなさっています。全国には受験に対して研究熱心な先生がたくさんいらっしゃいます。さらには文科省と密な関係にある業者もあります。その情報を仕入れて、対策を行っている学校もあります。みんなが同じステージではないのです。佐世保市内の高校にはそこにマジで気づいてほしいと思っています。

〇効率的な学習を

社会批判をし続けていても私たちは食べていけません。意味があったのかどうかもわからない休業協力を強いられて、休業協力金もまだ振り込まれず、行政に対しての不信感ばかりが募る日々ですが、ここはそのようなことは棚に上げて、うちを頼りにしてくれる生徒たちに最大限の還元をしなければなりません。学校の宿題や補習にすべての時間を割かずに、ブロードバンド予備校の講座を積極的に受講して欲しいのが私の本音です。ブロードバンド予備校の先生方は研究熱心な先生方なのです。私が生徒や保護者に直接言うとあまりにも営業的に聞こえすぎ、学校とあまりにも対峙するので、控えめにしか言えない胸の痞えがあるのが現況です。