福田英治 STUDY DIARY H30.10

10月10日(水)
就活ルール廃止に関して、連日報道されています。就職活動の早期化は大学を単なる就職予備校にしてしまう可能性が高く、本来の大学の学びが阻害されるのは間違いありません。ルールを廃止することで、青田買い的な要素が強くなるのではなく、今のグローバル化に対応出来るような、新しい就職活動スタイルに移行することを期待しています。
 
 
 

私は、企業が通年採用に移行すべきだと思っています。企業側は人員が必要だと判断したときに、募集、採用をし、学生側も自分の考え方をしっかり持って、自分が就活を始めたいときに就活できるようにしたらどうかと思います。例えば、卒業後すぐに就職したい人は大学4年時に就活し、卒業後しばらく留学したい人は留学後に就活するなど、自分のライフプランに応じて就活ができる仕組みです。そのためにも、企業は通年採用にし、新卒とみなす期間を卒業後3年ほどとってもいいのではないかと思います。そうすることで、グローバルな就活にも対応できるようになるような気がするのですが。ただ、計画的なルール変更を行わなければ、学生の混乱を招くことは間違いありません。突然の変化ではなく、周知までの準備期間をもった上で、学生が人生の選択権を十分にもてて、大学時代の学業に支障がないような仕組みになって欲しいと願います。
 
 
 
 

10月11日(木)
築地市場の閉鎖に関して、テレビでこれまでの経緯を始め、豊洲移転に関することが連日放送されています。私は大学生の頃、1年間週に3回ほど早朝に築地まで仕入れに行っていました。居酒屋のオーナーから、魚の見極め方を教えてもらいながら買い付け、その足で夜の営業の仕込みをやっていました。居酒屋のオーナーが所有するマンションを借りていた関係で、そのようなバイトをさせてもらっていたのです。そのような思い出の地、築地がなくなることは、なんとなく寂しく感じます。
 
 
 

築地は、ここ数年、外国人観光客が多かったみたいですが、当時はガチな業者ばかりで、市場独特の緊張感が漂っていました。仕入れが終わって、場内の寿司屋さんで新鮮なにぎりを食べさせてもらうことが最大の楽しみでした。あの味をまた食べたいといつも思います。しかし、そこで私が学んだことは、知ったかぶりをしてはならないということです。場内の人気店で時価営業をしている寿司屋さんでは、店内で観察していると、同じように注文してもお客さんによって価格が変わっているのです。能書きばかりをたれてわかったふりをしているお客さんが会計するときは高く、大将が自信を持って仕入れたものに対して美味しい食べ方をするお客に対しては、非常にリーズナブルな価格なのです。よくわかっていないことを通ぶることは非常に危険なことなのです😊
 
 
 
 

10月17日(水)
今日の長崎新聞に掲載されましたが、当教室の顧問であります宮島大典が、来春行われます県議選へ出馬の意向を表明しました。当教室としましても全面的にバックアップしたいと思っています。現在の教育行政には問題が山積みしています。教職員の人事、県立中学、県立高校の運営、入学者選抜を、県教委が一手に担っています。しかし、どの県会議員の先生も教育行政の問題点にあまり力を入れていません。というより、現状をあまりご存知ではなく、問題意識がないのだと思います。そういう意味でも、宮島先生にはフクダスタディーの代表として、長崎県の教育部門に大きなメスを入れてもらい、素晴らしい教育県への第一歩を踏み出して欲しいと衷心より期待しています!来年度も現場感覚を忘れないように、週に1回は教壇に立ってもらう予定です。

 
 

 
 

10月24日(水)
医学科の入学試験の不適切な結果が世間を騒がせています。文科省官僚が自分の息子の合格を不正に依頼したことが端を発して、入試そのものに調査が入っている状況です。しかし、医学科の受験に携わっている私達からすれば、現在発表されていることは、かなり以前から公然の事実でした。どの医専予備校も医学科志望の生徒へこの内容を伝えていたと思います。国公立はまだ不適切と認定されていませんが、かなり怪しい学校も実はあります。

 
 
 

昨日、佐賀のある私立中高の教頭先生と2時間近く、色々な話をしましたが、医学科入試に関しては私とほとんど同意見でした。不正入試はとんでもないと思っています。しかし、各大学が求める生徒は、事前に条件をしっかり公表すれば、公序良俗に反しない限り、平等でなくてもいいのではないかとも考えます。多浪して医学科を目指している方には申し訳ありませんが、高校3年間で学ぶ内容を7年も8年もかけて理解するようでは、この目まぐるしく変化する医療の進歩についていけない可能性が高いのではないでしょうか。医師を目指すなら、自分が本当に医者に向いているかをあらゆる角度から吟味し、高校の学習くらいは要領よくマスターできているかどうかを自分自身で見つめ直す必要があると思います。医者は患者さんのために献身的になれる人間性ももちろん大切ですが、大量の医学的知識を吸収し、総合的な判断ができる能力がなければなりません。