福田英治 STUDY DIARY H30.9

9月1日(土)
北中生、三高生は今年も例年通りです。何がかと言うと、8月最終週の自習室が閑散としていることです。明日の体育祭が無事に終了すれば、一気に空気は変わるのでしょうが。しかし、北高の場合、体育祭を挟んで、課題が通常以上に出されています。月曜日の代休に、体育祭の打ち上げをやっている余裕はありません。3日(月)、自習室は13時から開いていますので、フルに活用して下さい。

 

 

 

ライフ佐世保の一面は面白い企画をするようになりましたねー。超ディープな佐世保弁には納得です。[しとらす][なおす][はわく][おっちゃかす][やぐらしか][せからしか][行く、来る]、40年近く前上京した際に、他県の人々からわからないと言われ、笑われた言葉ばかりです。今の佐世保の子供たちは、だいぶ標準化されてきているので、そのように恥をかくこともあまりないと思います。方言には暖かさも感じます。しかし、私たちは作文や小論文を指導していく上で、方言の使用は避けるように注意しています。方言だとはっきりわかる言葉は標準語に置き換えることがどちらかというと安易なのであまり問題はありません。ところが、標準語だと思い込んでいる方言はついつい文章の中で使ってしまうので、普段から使わないようにした方がいいと思っています。「行く、来る」に関しては典型的な例で、「今から来ます(来るけん)」というなんとも奇妙な日本語を、街中でよく耳にします😵。フクダスタディーで、「今から来ます」は厳重注意語で、その言葉が耳に入ったら、宿題を増やすかもしれません😇

 

 

 

 

9月3日(月)
今回のオーストラリア訪問では行きませんでしたが、サザンクロス駅というメルボルンのシンボルとも言える駅があります。サザンクロス駅を拠点として、19世紀後半の歴史的建築と高層ビルが同居した魅力的な街並みが私は大好きです。サザンクロス駅の構造の中で最も特徴的なのが波のようにうねった屋根ですが、これは単なる装飾のためのものではありません。ディーゼルの煙や高温の空気などを上昇させて自然の風で排出する特殊構造で、高い換気力をもつ実用的な機能なのです。
 
 
 
このような発想が、モノづくりにおいても、色々な企画においても必要だと痛感します。単なるデザイン性だけではなく、実用性をも追求したモノづくり、単なるイベントをこなすだけでなく、意図している効果を醸し出すために、コンセンサスをもった企画でなければなりません。高校生と文化祭の話をしていると、まだまだ十分な企画になっていないように感じることがあります。中学、高校、大学において、そのような企画に携わり、真剣に考える経験は、社会人になっても必ず活きてきます。一生懸命に考え抜き、今週の文化祭を成功させて下さい😊

 

 

 

 

9月5日(水)
「塾と教育」という雑誌があります。学習塾FC事業を行なっている会社や教材屋さんが多くの広告を出している関係で、当教室にも無料で送付されてきます。記事も小学生の集客とか、三方良しの誠実な経営で幸せを生み出すとか、学習塾認証制度とか、本来の学習塾の姿勢から外れたものが多く、私達がこの業界の先輩達と一緒に求めてきた塾道から大きくズレているように感じています。私は加盟していませんが、全国学習塾協会なる団体があります。有益なことを話し合う団体ではなく、形式、統一性だけを求めている団体だと思っています。社会貢献活動をしているわけではないのに、事務局などを運営するための会費も存在します。その源は保護者が支払われる毎月のお月謝の一部なのです。保護者の皆さんはそういうお金が馬鹿らしいと思われないのでしょうか?

 

 

 

全国学習塾協会の会長は、子どもの無邪気さを守るために、会長職をやっているとおっしゃっています。私は、子ども達は勉強するために学習塾に通ってくれていると思っています。そして、勉強することを通して、人間的にも成長し、さまざまな考え方を身につけているものだと感じています。30歳で塾を経営し始めた頃は、長いものに巻かれることもありました。しかし、還暦をあと数年で迎える身になっては、この業界においては何も怖いものがありません。全国的にみても、この業界でも完全にベテランの領域に達しています。ただ、子ども達が勉強を通して、幅広い選択肢を持ち、そこで作り上げた目標へ近づくサポートをし続けるために、学習塾を今後もやっていきたいと思っています。

 
 
 
 
9月10日(月)
体育祭、文化祭が終わって、すっかり秋めいた気候になりましたね。今年の酷暑はもううんざりしました。しばらく、エアコンに頼らず自然の気候で過ごしたいものです。勉学にも最適の季節になりました。冬への準備開始です。冬に第一番の決戦を迎える人はもちろんのこと、どの学年も冬には1年間の学習内容を確実なものにしなければなりません。そうしないと新しい春がスタートできません。冬に充足感を持てるように、今から準備をスタートさせて下さい!
 
 
 
秋には多くのイベントがある関係で、スケジュール調整を入念に行っています。参加の必要性をランク分けしながら、うちの高校生の授業に影響を与えないような組み方をしているのですが、昨日、今日では完成できませんでした。明日は朝から福岡で学校説明会、夕方からは教室の授業なので、明日もスケジューリングは完成しないでしょう。明後日も明明後日も今週一杯は何かが入っています。よくもまあこんな生活を30数年間続けているなと改めてビックリしています。イベントがあって教室を空けることはありますが、ゆっくりするために教室を空けることは年に1、2日しかありません。でも、毎日、色々な人と出会ったり、人と会話したりすることが本当に好きなのだと思います。だから、家の中だけで家族としか触れ合わない日が私の生活には存在しないのだと思います。
 
 
 
 

9月12日(水)
大学の後輩がある長崎県の公立高校の文化祭へ行って、その所感を学校へ出したら、公立高校の先生から回答をもらったそうです。後輩が伝えた所感は、文化祭における不備な点、日常の課題の多さについてが主な内容です。公立高校の先生は私見とした上で、下記のような内容を回答されたそうです。
①我々教職員は言わば専門職人で総合技術職のような存在は希少である。
②世間に疎く、成功体験により今の地位にあるため、失敗から学んで来たものが少ない。
③人間を育てる仕事の割には労働環境は劣悪である。
④現代社会における学校の意味付けが我々が育った時代と大きく変化しており、それを認識していない者も少なからずいる。
⑤これまで上手く行っていた事を理由として、変革をしたがらない傾向にある。
⑥生徒の精神年齢の低下が驚くべき速さで進行し、家庭や地域の教育力も同時に低下している。
以上の理由から仕方ないと諦めている訳でもありません。あくまでも言い訳です。
ということです。
 
 
 
私はこれを見せてもらい、教職員の方が自らを振り返り、公立高校の教員のステレオタイプを形成されていることや、丁寧に回答されることは素晴らしいと思います。ただ、成功体験により今の地位があると思っていらっしゃることが非常に寂しく感じました。だから、幅広い指導ができないのかなと。私はどちらかと言えば、学校の先生方は成功体験をあまりしていないと思っています。私の友達、先輩、後輩を見る限りにおいても、成績が非常に優秀な人や、一流大学に行った人で、教員になった人は一人もいません。普通校で中間層の成績で、地方の国公立大へ進学し、大学でも普通の成績の人達が主に教員になっているように思います。夢がある子ども達を育てていくためには、先生自身の認識を変え、もっと向上心を持たせられる感覚をしっかり身につけて欲しいと切に願いマス🤲
 
 
 
 

9月15日(土)
今日は各地で敬老の行事が執り行われていました。以前の感覚が残っていて、今日15日が敬老の日のような気がしてなりません。でも、敬老の日というのは何歳から対象になるのだろうかと頭の中をよぎっていました。敬老会への入会の通知が来たらと言う人もいれば、年金支給年齢に達したらと言う人もいれば、孫が生まれたらと言う人もいます。私はまだいずれにも属しませんが、同級生でも敬老のお祝いをしてもらうことにすでに該当している人も何人かいます😅友達の影響か、私も早く孫が欲しいなあと思います😊
 
 
 

うちの教室に通ってくれている生徒のおじいちゃん、おばあちゃんで私が直接存じ上げている方も十数名います。皆さんに共通するのは、お孫さんであるうちの生徒を心底から可愛がっていらっしゃいます。可愛くてしょうがなく、とても大切な存在なんだとひしひしと伝わってきます。そのおじいちゃん、おばあちゃんの気持ちをくみ取り、小学生も中学生も高校生もお年寄りを敬愛し、一日でも長生きしてもらうように大事にして欲しいと思っています🌲
 
 
 
 

9月16日(日)
樹木希林さんが亡くなり、テレビで生前に撮られたVTRが多く放映されています。とにかくこの方の感性と人間力は凄いとしか言いようがありません。自分のメンタルをコントロールする力も凄すぎます。5年間の全身ガンと共存しながら、しっかりした死生観を築いてこられ、最後の最期まで役者としての自分も確立されていたのだと思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 
 
 

人の言葉を通して、生き方を考えさせられます。何が正しいのかはわかりませんが、私はどれだけ心の余裕を持てたかが、人生の成功ではないかと思います。その一つに、本音で生きることの素晴らしさもあるのではないかと考えます。共感をしていない人に対し、こびへつらい、間違っていると感じていることさえ、当たり前のように行動することは、やっぱり寂しいことだと思います。高校3年生は進路の決定の時期にさしかかっています。進路に関しては色々な人に相談しても、最終的には自分で決めて下さい。どんなに先生が怖くても、絶対に学校の先生にただ従うのはダメだと思います。自分の人生の大きな選択の一つは、自分で決めるべきだと思います!
 
 
 

 

9月23日(日)
今日は31回目の結婚記念日でした。まあ、お互いによく働いてきたなというのが率直な感想です。塾講師と小学校の教員で教育論に関しては、相違点だらけのスタートでしたが、月日というのはすごいもので、今では教育論もかなり一致してきています。今後、小学校現場で培ってきた力をフクダスタディーでも発揮してもらう時期がここ数年のうちにやってくるでしょう!
 
 
 

今の時流が多様性であることには間違いありません。色々な経験が混ざることで幅広い指導ができるものだと考えています。そういう意味では、手前ミソながらフクダスタディーは多彩な人材が揃っています。また、来年3月には他塾でバリバリ活躍しているスタッフが一人仲間入りします。1たす1が2よりもはるかに大きなものとなるように調和することが私の最大の任務でしょう!
 
 
 
 

9月26日(水)
公立高校の進学実績を押し上げているのが中高一貫校だとよく言われています。確かに、東京の小石川中教、群馬の中央中教、京都の西京、千葉の県立千葉などと明らかに実績を上げている中高一貫校も多くあります。中学と高校の学習内容を統合し、効率的なカリキュラムを組むことができるというメリットでしょう。各地域の優秀な子どもを青田買いで囲いこんでいるわけですから、なおさら有利です。しかし、一方で、カリキュラムを前倒ししている一貫校は、進度が早い分、理解が不十分で、授業についていけなくなるリスクも高まっているのが、現状です。
 
 
 

では、地元の佐世保を見てみると、なんとも言えない部分がたくさんあります。何が問題なのかと言われるとズバリ長崎県の教育行政のあり方です。昨日の県議会での教育問題関連質問では、今、そこなのと言うようなことが議論されていましたし。もう少し、教育行政に鋭い突っ込みを入れられる県議がいないのか、豊かな発想力を持った県職員がいないのかとムズムズしてなりません。まあ、愚痴ばかり言ってもしょうがないので、明日からの考査で北中高生がしっかりと得点を取れるように、質問を最大限誘導し、試験勉強へあてる時間を十分に確保できる環境をさらに整えようと思います!来週の火曜日まで、フクダスタディーのスタッフも生徒も考査へ全力を傾けましょう😊
 
 
 
 

9月30日(日)
考査期間に台風襲来で、教室に来る生徒も少なく、自習室を開ける必要があるのだろうかと思っていましたが、高校1.2年生は多くの人が通塾してくれました。考査が終わったばかりの中学生も数名来ていました。素晴らしいことです。この努力はいつかきっと実をなすと思います。佐世保地区は台風の被害もほとんどなかったようで何よりですが、台風が直撃した地域もあるみたいです。被害に遭われた方へは心よりお見舞い申し上げます。
 
 
 

先日、文科省の調査結果で、高校1年生の4人に1人は自宅など学校外で勉強していないことが分かりました。中学時代に比べ、勉強しない人が大幅に増えているのです。それも中3時の成績上位者は、高校に入っても勉強をし続けているのに、成績中位や下位の人が勉強していないのです。高校入試に合格することだけを考えている人は、そこで目標が終わってしまっているのではないでしょうか。大学入試、さらには就職試験、社会人として成功するまでを考えられるような人になって欲しいと思います。高校時代の学習が、長い人生の礎になることは間違いありません。