福田英治 STUDY DIARY 5月号

5月1日(日)
安倍首相がヨーロッパ5カ国とロシアの外遊に出かけられました。出発に際し、世界経済の力強い成長に向けて、けん引役を果たしていかなければとのコメントです。今月下旬の伊勢志摩サミット成功へ向け、各国首脳の考えを確認する、俗にいう根回し、ロビー活動というものでしょうか。

一昨日、米財務省は外国為替報告書で、日本を通貨政策の監視対象に指定しました。日本が市場介入した場合には、公共事業の発注先や物品の調達先から日本企業を除外などするというものです。円高が進んでいる最中に釘を刺された格好で、アベノミクスは全てが振り出しに戻るのではないかと懸念します。

今後の日本の経済にとっては、今がかなり重要な局面なのではないかと思います。マスコミも経済問題を全面に取り扱っていませんが、為替相場がどこで落ち着くのかが、この連休で決まってしまう気がしてなりません。恐るべし権力者アメリカに対し、ヨーロッパ諸国とどれだけの連携を模索できるかが首相の力量によるところでしょう。

 

5月2日(月)

早稲田大学の今春の卒業後の進路が学内報に載っていたので、紹介します。就職7割、進学2割、その他1割です。就職先のBEST10が三井住友銀行118名、みずほファイナンシャルグループ117名、東京都職員Ⅰ類116名、三菱東京UFJ銀行108名、東京海上95名、IBM73名、東京23区職員64名、富士通63名、三菱電機63名、国家公務員一般職61名、損保ジャパン61名です。

自分の母校を自慢するわけではありませんが、やっぱり就職はいいですね。メガバンク、大手証券会社もまだまだ上記以外にどんどん続きます。20名以上の就職先66社すべてが一流企業です。地方の同種企業に就職したのと比べ、一流企業で同じように出世した場合は、生涯賃金が2倍近くで、何と言っても福利厚生が雲泥の差です。

賃金や福利厚生だけが職業選択の基準ではありません。しかし、このような企業に就職したくても地方の国公立ではかなり難しくなります。各ご家庭で諸事情もあられると思いますが、許されるものなら、特別な学部以外では、九州内の国公立大より東京の有名私立大の方を私は推奨します。

 

5月3日(火)
日本国憲法は本日施行69年を迎えました。毎日新聞の世論調査では、憲法9条について「改正すべきだとは思わない」とする人が52%で半数を超え、「改正すべきだと思う」とした27%を大きく上回っています。しかし、9条に限らず「憲法を改正すべきだと思うか」については「思う」「思わない」がともに42%で拮抗しています。

日本国民である以上、日本国憲法については私達も再度、学び、考えなければならないのではないでしょうか。私も、今日、公布文の「朕は日本国民の総意に基いて、~~~、これを公布せしめる。御名御璽 昭和21年11月3日 内閣総理大臣兼外務大臣 吉田茂」から103条経過規定(3)憲法実施の際の公務員の条文までを読み返しました。

自国で作った憲法ではないとおっしゃる方も多くいらっしゃいますが、私は素晴らしい憲法だと思っています。しかし、憲法改正の議論を活発にし、改正するにしてもしないにしても、日本国民でもっと深い共有をする必要があると、憲法記念日に際し感じた次第です。

 

5月4日(水)
昼間の予定の仕事が空いたので、アルカスに北中高の定期演奏会へ行って来ました。以前、一度だけ聴きに行きましたが、その時よりもこだわりが増え、全体的にもレベルアップしているようにさえ感じました。何よりも佐世保北の中高一貫の魅力を今日ほど感じたことも初めてです。

 

北中だけ、北高だけの素晴らしさは、今までに何回も体感しています。しかし、先日入学したばかりの中学1年生が高校3年生と同じ楽曲を一つのパートになりきり、堂々と演奏している姿には思わず涙が出そうになりました(^_^)また、高校生だけの演奏やゲストを迎えての演奏には、圧巻としか言いようがありません。

 

第三部では、ヒットメドレーや美空ひばりメドレーやバレエを観に来たかと思わせるようなリズミカルな音楽で楽しませてもらいました。司会のいっちゃんもベリーグッドでしたよ〜(*^_^*)

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5月5日(木)
こどもの日で立夏の今日、子供向けの夏間近と思えるイベントが各地で開催されていました。私が産まれた年は長崎県の子ども人口(14歳以下)は全人口に対し35%を超えていましたが、今年は13.1%です。昨年より2531人も少なくなり、年齢別に見ても、若い層ほど少なくなっています。

もっとも割合が高い沖縄県ですら、17.4%です。全国的にも42年連続の低下で、人数、割合ともに過去最低を更新しています。色々な社会問題が潜伏していますが、出来れば子ども人口の割合が高まってくれることを願っています。

大学においては、本当に苦難の時期に入ってきました。もうすでに全国約600校の43%の私立大が定員割れを引き起こしています。私立大学の中には自治体に救済を求める動きが強まり、公立化しているところや、アジア諸国からの留学生をかき集め何とか苦境をしのいでいるところもあります。しかし、そういう大学が何年後かにはどうなるか想像できますよね(^^;;

 

5月6日(金)
北朝鮮がまたもや無気味な動きで、36年ぶりの党大会を開催しました。父親が開けなかった党の最大イベントを開催することで、金正恩氏の権力基盤が盤石になったことを内外に示し、本格的な金正恩時代の到来を宣言しているのでしょう。

アジアにはこういう不穏な動向もある中、イギリスの教育専門誌が行なった大学世評ランキングでは、アジアの大学が昨年度に比べかなり挽回しています。ベスト10がすべて米国勢の中、東大が12位とアジア勢で首位に立ちました。100位以内にアジアの大学は昨年の10校から18校に増加しています。アジアの教育機関が急上昇しているという見方もあるそうです。

東京大学はやればやれますね〜。あとは米国の上位大学の中に食い込めるよう頑張ってもらいたいと思います。私が今、学んでいる臨床心理学もアメリカの学会が大きくリードしています。日本ではやっぱり東大が少し進んでいるのかもしれません。実は、私も推薦でそのまま早稲田の研究室に入るか東大大学院の研究室を受験するか少し悩んでいる最中です(^^;;

 

5月7日(土)
地震後初めて熊本に入りました。ほとんどの熊本県内の学校が9日(月)まで休校の中、ゴールデンウィークの前あたりから自習室などを無料開放する塾が出てきました。しかし、塾講師の皆さんも被害に遭われ、なかなか質問などにも応えきれないのが現状みたいです。知り合いの塾で、少しでも役に立てればと思い、高校理系教科を中心に多くの生徒達の質問を受け、指導してきました。すると、生徒達が前向きに勉学に励んでいるのがひしひしと伝わってきて、いつまでも教えてあげたいという感情に駆られた私です。

本当に多くの方が、熊本県内にボランティアに入られています。まずは衣食住を確保するお手伝いをしなければなりません。心のケアもしなければなりません。勉強に向かうことが出来る子は、まだ恵まれている方です。でも、私達にはわからない精神的なダメージも小さい子供からお年寄りまで皆さんが負われているようでなりません。

夜は博多にいます。今春より大学の通信教育で学ぼうとする九州地区の新入生歓迎会です。ところが、在校生、卒業生は10数名いて、東京から教授にもお越し頂いているのに、新入生が1人もいません。こういうのって寂しいですね(^^;;明日は朝から教室に戻り、この寂しさを吹き飛ばすくらい気合いを入れて、第1回考査対策の授業をしますよ(*^_^*)

 

5月8日(日)

今日は日曜日とは感じないような日でした。うちに在籍している高校生のほとんどが教室へやって来ました。高校生の第1回考査への意識が窺えます。しかし、考査で点数になりそうな人とまだ点数が出ないだろうなと思われる人に二分されます。点数が出ないと思われる人は、明らかに練習量が足りません!!わかったつもりで出来るというレベルに到達していないのです。小学生、中学生段階の内容ではありませんよ。練習しないでできる人はほとんどいません!

今、大学で一緒に学んでいる友人が、先日ニッポン放送の「世界に羽ばたけ!次世代アスリート」という番組に出演していました。車いすテニスで日本のトップクラスに位置しているのです。ついこの前の神戸オープンでは、シングルベスト8、ダブルスベスト4とトップまであと一息です。次はジャパンオープンです。テニスのプロでありながら、大学の勉強も真面目に取り組んでいるのです。

そういう人たちと触れ合っていると、自分も頑張らなければとモチベーションが上がってきます。私も高校生の考査前で少し忙しくなってきました。久しぶりにここ数日はハードです。生徒達が帰って残務を仕上げましたが、これから明日までに「メタ認知療法モデルによる母親の育児不安の理解」という論文に対する知見を出さなければなりません。明日の朝までかかりそうですが頑張ります!!皆さんも今週いっぱい頑張って下さい(*^_^*)質問大歓迎ですよ(^_-)-☆

 

5月9日(月)
世間ではゴールデンウィークも終わり、世間の皆さんもお仕事が忙しいみたいです。中高生は考査直前になりました。ゴールデンウィークの過ごし方が今回の考査を左右するかもしれません。しかし、連休中頑張らなかったからという理由で開き直るのも問題です。最後までしっかり頑張って下さい‼️

高3生はいよいよ明日からです‼︎くどくど言わなくても分かっているとは思いますが、他の学年と違って、3回の考査で内申書が確定します。教科によっては、2回で決まるものもありますよ‼️1日1日、1時間1時間、1分1分を大事にして下さい‼️

高2は明後日、高1、中学生は明明後日からですね(^_^)明日も教室で待っています(^_^)

 

5月10日(火)
答えがない問題は、社会生活にはたくさんあります。しかし、最善の方法論は存在すると信じています。わたしはバランス感覚を大事にし、出来るだけグッドタイミングで物事を進められるように人生の後半戦を生き抜くと50歳の誕生日に決意しました。そして、私の周りの一人でも多くの方とWinWinの関係を構築出来るようにしたいと常々思っています。

今日も新しい宿題が出されました。私の取るべき態度はどうあるべきなのか?WinWinの関係を作り出すためには、ある方が求めるベストを与えることはできないかもしれません。しかし、グッドからベターにはしなければなりません。バッドに傾きかけている方をノーマルへもっていかなければなりません。そして、次のステップで一歩ずつまた新たなプラスを作らなければならないのだと自問自答しています。

明日の長崎新聞JAM5月号に、頭の体操を1問掲載しています。試験勉強の合間にちょっと気分転換で考えてみて下さい(^_^)早い人は3秒で答えが出せると思います(*^_^*)さあ、高3生2日目、高2生初日、高1、中学生前日を悔いがない生活にして下さい‼️

 

5月11日(水)
法科大学院の受験者数が毎年減り続けています。TVドラマなどにも法曹関係の人気番組が多いのに何故でしょうね⁇民間企業への就職状況が好転していることも一因でしょう。しかし、私には法科大学院の社会的信頼が薄らいでいる複合的な大きな要因があるようでなりません。

私にも10名近い弁護士の友人がいます。そのうちの一人には、教室の法人化に伴い、顧問弁護士もお願いしています。見ていて、確かに大変な仕事だと思います。以前の司法試験制度よりは易しくなった分、特異な方は減少しているようにも見えるのですが(^^;;しかし、他人の人生を大きく変える仕事だと思いますので、多方面に渡って優秀な方が、司法の道を目指して欲しいと願っています。そのためには競争原理から考えても、受験生が増加することは必須だと考えます。

TVをつけたら、作業員の方がちょうど山盛りご飯を食べているシーンでした。そのシーンを見て、食べるということは生きるってことだなって感じました‼️今のエネルギーを得るために食べているわけではありません。数時間後、数日のエネルギーを得るために、今、食べているのです。当たり前のことですが、ふと頭の中にそういうことが過ぎりました(*^_^*)

 

5月12日(木)

朝起きると私にはルーティンがあります。トイレに行って、タバコを吸いながら、コーヒー片手に新聞を読んだり、メールチェックをし、返信をしたりで約1時間です。出張に行っても、どこにいても365日ほとんど同じです。すると今朝は新聞を開いたら、看護の日の大きな広告ページです。

そこに看護の日記念行事の講演者に教え子が顔写真付きで出ているではありませんか。5月21日(土)13時からアルカスで「上手な人間関係の築き方」という演題で講演するみたいです。早速、タブレットのスケジュールをみると、ちょうど教室を空けられる時間です。一つ楽しみが増えました(*^_^*)

北中高生は明日がいよいよ考査最終日になりました。西高生は明日、明後日ですね!もう少しいつも以上の集中力を出し切れば、楽しい中総体、高総体へ向けて全力投入できる時間が待っています。当然、すべての時間を投入していいと言う意味ではありませんが(*^_^*)

 

5月13日(金)

キリスト教徒でもないのに、学生時代はただ単に13日の金曜日というだけで不吉な日と決めつけていました(>_<)ところが、キリスト教の影響が強い国であっても、イタリアでは17日の金曜日が、スペイン語圏では13日の火曜日が不吉だというのを知って、迷信のバカらしさを感じたものです。

数学的に考えると、1年の間には必ず1回以上、最大で年3回、13日の金曜日が現れます。1日が日曜日だったら13日は当然金曜日です。そして、周期で考えると、13日があたる曜日は金曜日が最も多いことになります。

みんなが不吉な日だから家路を急いだのか、今日は北高生の自習は0名でした。昨年、一昨年とここがちょっと違うみたいです。今年は高校3年生の人数がちょっと少ないからなのかもしれません。しかし、、、、、。考査が終わったばかりだとわかっています。長時間ではなくても、自習室のルーティン化を是非お勧めします(*^_^*)

 

5月14日(土)
県立大学の公開講座を佐世保校の遠隔会場で初めて受講しました。遠隔会場では約60名の高齢者を中心とした社会人の方がみんな熱心に受講されていました。モニターで見る限り、実際に講義が行われているシーボルト校よりも佐世保校の方が受講者が多く、県北パワーの素晴らしさを感じました(*^_^*)

「日米関係~在日米軍を中心に~」「ヨーロッパの難民問題と中•東欧~[鉄のカーテン]からシェンゲンへ~」という演題の講義でした。在日米軍完全不要論という内容で、県立大学の先生がここまで言い切るのかとビックリでした。在日米軍の問題点や日米安保の本質、日米地位協定、思いやり予算に鋭い研究をなさっているのが伝わってきて、かなりの部分に納得してしまいました。

在日米軍の必要性を抑止力という言葉で見ている方が、かなりいらっしゃると思います。しかし、その抑止力さえも否定された見解は独特でした。そこまでの見解を述べられる方は自衛隊までも否定されるのが一般的ですが、自衛隊は肯定されているのです。この公開講座は面白いですよ(^_^)7/9までの土曜日の午後に月2回あります。お時間があられる方は行ってみられたらいかがでしょうか(*^_^*)私もあと2~3回くらいは行ってみたいと思っています。

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5月15日(日)
今日は日曜ゴルフで、久しぶりの休日感を味わいました。天気予報でも夕方ににわか雨ということでしたので、午前中のラウンド中は雨など無縁と思い、カッパなど何も準備していませんでした。すると、スタートと同時に雨の中のゴルフです。山の天気は特に変わりやすいのですよねー。万が一に備えないといけませんね(^^;;

朝日新聞をはじめ、多くの新聞社が記者の給与を削減し始め、早期退職者も募っています。この動きは新聞社だけでなく、マスコミ全体の動きかもしれません。マスコミは給与や待遇がよく、かっこいいからという理由で志望してはいけません。もっと厳しい時代がやってくるかもしれません。それを乗り切る覚悟が本物で、本当にやりたいことを追求したい人だけが志望した方が良さそうです(^_^)

今週から高総体、中総体ムードがさらに高まってくると思います。一生の思い出になることは重々承知しています。一生懸命取り組んで欲しいと願っています。しかし、短い時間でも、集中した学習は継続して下さい。こういう時こそ、自習室のルーティン化はかなり有効ですよ\(^o^)/

5月16日(月)
アメリカのほとんどの大学はファクトブックを保持し、毎年定期的に更新を行っています。これを日本の企業、団体、大学もだいぶ持つようになってきました。大学の場合は、学生数、入試、卒業、人事、就職、留学、研究など大学経営者が知っておくべき基礎データ・指標・分析が網羅されています。

 

大学経営者が自分の大学に対して知っておくべき虎の巻みたいなものです。ファクトブックは、データを漫然と無計画に掲載しているのではなく、経営者視点から有効なデータを計画的に掲載しています。だから、ファクトブックに掲載されているデータは正確かつ公式なものです。

 

興味を持った大学があれば、見てみて下さい。色々なデータを見慣れることは非常に重要です。データから何を読み取るかが、その人の先見性、行動を形成することにもなります。20年後に60%の職業が無くなると言われている時です。早い時期からデータを見る目を養い、ラッキーな人生を掴みましょう(^_^)

 

5月17日(火)
長崎市庁舎移転の問題も何だか情けなくなりますね。県議も市議も長崎市も住民の声を全く聞かずに自分達の思惑だけに進んでいるようでなりません。県の立場とか市の立場とかどうでもいい気がします。県は県懇話会案を重視していますが、県の施設とか本当に必要なのでしょうか?

私は、本来、県という組織自体が不要だと思っているので、極論になるのかもしれませんが、あの街中に多目的広場や歴史情報発信施設が必要なのでしょうか??何もない緑の公園でも駐車場でもいいのではと思います。各市町村が必要だと思うものを作れるように県は補助さえしていればいいのです。そして、各市町村は他の市町村の人へも今以上に開放すればいいとしか思えません。

行政の無駄には辟易しています。法務局へ登記簿謄本を取りに行ったら、同じ窓口で対応すればいいものを、印紙だけをわざわざ株式会社総合人材センターの窓口で購入させられます。そしてその印紙を自分で貼ってから隣の窓口へ出させられます。このあたりを改革できなければ、今の社会は民間と役所の壁がどんどん厚くなっていくだけではないでしょうか‼️

 

5月18日(水)

TOYOTAでの取り組みを通じて有名になり、今や海外でも通じるようになった言葉に「改善(KAIZEN)」があります。その中でも、「やりきる力」がトヨタという企業はとても高いのです。地方国立大へ進学し、トヨタに就職した高校の同級生が社会人になって大きく変貌しているのも感じたことがあります。

大人になっても一旦決めたことを続けるのはハードルが高いものです。しかし、毎年多くの利益を生み出しているトヨタの改善活動も、問題を発見→問題の真の要因を特定→対策を実施→効果を出すというサイクルを愚直に「やり切った」ことの結果なのです。

小さい子供から小学生、中学生、高校生もこの「やり切る力」と自分自身で考える習慣を身につければ、どんな時代になってもたくましく生きていくことができると思います。やり切るためのプロセスにちょっとした家庭や教室でのサポートやがあれば、子供の「やり切る」力を大いに伸ばすことができると思っています。

 

5月19日(木)
厚労省の有識者会議が医学部定員の削減も含めて検討する方針を打ち出しました。医師不足と慌てて定員を増やしたり、医師過剰と定員を減らしたりと忙しい政策です。人口動向を実数ではなく、目標値に近い数字で政策を作っているために起こる現象でしょうね。

現状は医師偏在が問題なのです。すなわち、都会や人気がある診療科には医師が集まり、地方やあまり条件が好ましくない診療科には医師が集まらないといった現象なのではないでしょうか。私の高校の同級生や後輩にも医師が多いですが、優秀だった人は都会の大学病院などにいるのが現状ですもんねー(^^;;

教室の近くの佐世保市総合医療センターも今年度からリニューアルして、研修医の受け入れにも改良をしているようです。この機能を強化し、大学病院に近づけるような専門性を高めることを期待しています。他の地方都市も同様のことに力を入れることで、医師の数的バランスが取れるのではないかと考えます。

 

5月20日(金)
WHOは2016年版の世界保健統計を発表しました。日本は20年以上連続で首位をキープしていますが、上位国はほとんど変わらず、世界の平均寿命は確実に延びています。日本の女性の平均寿命は86.8歳と立派ですね。男性は80.5歳でスイス、アイスランド、オーストラリアなどを下回って6位です。

しかし、シエラレオネは50.1歳、アンゴラは52.4歳、中央アフリカが52.5歳などサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の低さが依然として際立っています。私もアフリカへ行くと、高齢者ということになってしまいます。WHOを中心として国際社会はアフリカなどの発展途上国での一層の対策を取らなければなりませんね。

今日は授業前にゴルフの練習ラウンドへ行きました。久しぶりに太陽が燦々と輝く中でのゴルフでしたが、情けないことに熱中症になりかけました。まだ、そういう時期ではないと油断していました。中高生は部活が激しい時期になっています。体調管理にはくれぐれも気をつけて、練習に一生懸命励んで下さい‼️

 

5月21日(土)

教え子の講演をアルカスで拝聴しました。教え子とか言うのはおこがましいくらい立派でした。私が大学で今学んでいることを極めているのです。心理学はアメリカが日本よりもはるかに進んでいます。そのアメリカの大学を卒業し、日本の大学で博士課程まで進み、臨床心理士をはじめ、多くの心理士資格を得て、プロの心理士として活躍しているのです。

機会があったら、時間を取って彼とゆっくり話したいと思いました。多忙で私の相手などする暇はないと一蹴されるかもしれませんが。(^^;講演の中で人とのやりとりという心理テストのワークショップを行いましたが、私は自由奔放で気持ちに敏感なところが多く、活発でユーモアがあり、人との交流が好きだが、細かいところが気になる真面目なタイプとアセスメントをもらいました。

どの程度一致しているかはわかりませんが、自分の中ではそういう側面もあるかなと受け止めました。私も臨床心理学を学んでいる駆け出しの学生ですが、心理学のエビデンスはたいてい70%くらいで相関関係を認めますので、反対方面から見れば、30%は当てはまらない可能性が高いと思えます(*^_^*)

 

5月22日(日)

朝一の飛行機で、東京へやって来ています。睡眠不足の中、飛行機の中でやらなければならないことが山積みしていてちょっと憂鬱な気分でしたが、機内に着席するやいなや思い切って30分間眠りました。すると、残りの1時間半で論文が小説を読むようにすうっと入って来て、議論の課題がしっかり見えてきました。

日本数学協会の総会と講演会に参加しましたが、数学という学問は理系の基礎領域にも関わらず、社会の応用分野への進展が著しく、付いていけていない部分が発生しているのを感じます。近頃は、臨床心理学の学習に力を入れている関係上、現代数学から遠ざかっているのもあります。現代数学を研究する時間は、今後もしばらく確保できそうにありませんので、流れだけは掴んでおかなければならないと痛感です(^^;;

羽田空港からもスカイツリーが見えます(*^_^*)

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5月23日(月)
今回の東京出張では、芝公園近くを宿にしました。羽田まで1本で行けるようにというのも一つの理由ですが、東京タワーを普段と別の角度から見てみたいとも思ったのです。徳川家のお墓がある増上寺と東京タワーのコラボは何とも言えません。折角でしたので、徳川将軍家御霊屋にお参りをして来ました。

 

5月24日(火)
東京から飛行機で長崎空港に着くと涼しく感じました。やはり東京の暑さは体が蝕まれたような気分になります。長崎の良さを感じながら、佐世保にいるからこそできることを楽しもうと日々過ごしています。

しかし、東京のビジネスマンと触れた後、佐世保でいざ業務に取り掛かると佐世保の業務水準の低さに辟易します。一流企業並みとは言えませんが、ウチみたいな小さな会社でも佐世保の水準、学習塾の水準を遥かに越えたレベルでの業務遂行が日々の課題です。

今回の東京出張では、先輩達の言葉からとても多くのことを学びました。昔話の中にも隠されたエキスを感じました。そう思っていたら、佐世保の自由気ままなヤンチャな先輩が他界したとの情報が入りました。東京の先輩達とは違って、気の利いたことではなく、まともではないバイクの乗り方や一般社会では通用しないことばかりを教わりました。社会人になってからの交流はありませんでしたが、青春時代に人間って素晴らしいという基盤だけは十分に組み立ててもらいました。心よりご冥福をお祈りするとともに多くのご教示に感謝申し上げます。

 

5月25日(水)
卒業生から、就職活動の応募書類、ES(エントリーシート)の添削を頼まれます。中には企業ごとに添削してくれという人もいます。しかし、その状況だとしたら、まず一流企業には合格できないのではないかと伝えます。

 
ESというのは、面接で話すことの氷山の一角なのです。大学受験などの面接試験も同じですが、面接でESや志望理由書と同じ質問を受けたとしても、ESなどに盛り込むことができなかった要素も交えて伝えることが大切です。それをたくさん受験するであろう企業ごとに、人に修正してもらっては面接試験をクリアすることはできません。

 
自分が面接で、ここをアピールしたいと思うことを十分に洗い出し、凝縮したことをESに記入すべきだと思います。一枚だけはじっくり見てあげます(*^_^*)そしてアドバイスします。そのアドバイスをもとに修正してみて下さい。1枚のESが真剣に考えた上で完成すれば、2枚目以降は何枚でも書けるはずです。来春卒業予定者で今から出すESは2次募集になるかもしれませんが、1次募集の段階で何が足りなかったのかをしっかり考えて素晴らしいESを作り出して下さい!

 

5月26日(木)
G7伊勢志摩サミットが始まりました。世界のトップ会談で、どこかの国がすごく優位になるとかよりも、世界全体がわずかでもバランスよく向上するような会議にして欲しいと思います。同時にオバマ大統領の広島訪問が注目されていますが、そこには含有することが多いですね。

原爆投下は人類に悲劇を生じ、犠牲になられた方々は本当にお気の毒で、それ以上の言葉が何も出てきません。そして、現代の社会では、アメリカ国民も日本国民も決して戦争を起こしてはいけないと共通の思想は持っていると思います。
それなのに、アメリカ大統領の謝罪をなぜ求め続けるのでしょうか?私は、殺人や戦争は謝罪しても謝罪し切れない悪の最たるものだと思っています。謝罪とかいうレベルで済むことではありません。何があれ、戦争を起こしたことには間違いなく、誰が悪いということよりも戦争がこのようにあってこのように終結したと、最も悪い歴史として、その事実だけを残すべきだと考えています。誰が誰に謝罪するという表面的なことではなく、犠牲になられた方々への追悼と二度と同じ過ちを犯さない反省と未来へのポジティブな思想が必要なはずです。

 

5月27日(金)
いよいよ高総体1週間前になりました。今年の高校生は、疲れ切っても自習室に来るというのがあまりないように思われます。部活に全力投入して、自宅でゆっくり身体を休めているのかもしれません。あと僅かな期間ですからそれもオッケーとしましょう(^_^)しかし、、。あとは自分で考えて下さい(*^_^*)

先日、東京で先輩達と飲んで、ラグビーのコーチング理論をたくさん学びました。うなづくことばかりで、6時間の会話をまとめることができません。今後、機会があれば小出しで紹介します(^_^)しかし、スポーツに本気で取り組むと、人間力が高まることは間違いないです。言葉だけの薄っぺらな理論だけではありません。

特に集団スポーツの場合、言葉がない中で細かな技術をチームメイトと共有しなければなりません。そのようなことを繰り返しているうちに、他の人の考え方や行動をしっかり受け止め、Win-Winの関係を築けるベースができるのだと思います。部活も一生懸命やればやるだけ、得るものがたくさんあります。世の中はWin-Win、Win-lose、lose-lose の関係のいずれかです。どういった人間関係を築くかは、どれだけ幅広い人間力を身につけるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません!

 

5月28日(土)
昨日のオバマ大統領の慰霊、演説には感激しました。少なくとも私は、私が求めていた以上のものでした。大統領の任期が終えたあとも、オバマさんが昨日の言葉通りに、先頭に立って行動してくれれば、世界はきっと変わると私は信じています。

高総体前の最後の練習に専念できるようにと、教室も明日から2日木曜日までお休みになります。高3生の物理だけは、日程の関係上、明日は行います。しかし、自習室も明日から木曜日まで閉室していますので、気をつけて下さい‼︎

小論文講座の添削課題が間に合わなかった人は、月曜日までに1階の郵便受けに入れておいて下さい。教室を5日間お休みにする関係上、このダイアリーもお休みさせて頂きます。また、6月3日より、懲りずにご愛読頂ければ幸いです(^_^)